江戸時代・19世紀
高3.9
線刻銘「一貫」
東京国立博物館
木の上で桃を食らう猿。
背を丸め、根付らしいフォルムを形作っている。
桃の実を両手でつかんで食らいつく様も生き生きとしている。
毛彫りも丹念になされている。
一貫は江戸後期、名古屋の人。
上田令吉「根附の研究」に曰く、
多くは楔(ゆすら梅)を以て人物、獣蟲等を作る殊に壮年の眠り猩々、後年の鼠は眞に妙域に達せり、また檜材を以て人麿像の置物を作りしものあり名工の名に背かず、嘉永頃の人にして名古屋に住せり(彫銘、一貫或は張府一貫)。


