万歳牙彫根付

明治時代・19世紀
高3.5
線刻銘「光玉」
東京国立博物館

お目出度い席や門付けで芸を披露する万歳の演者の姿をうつしたもの。
根付としては首が簡単にもげそうで、実用性は疑わしい。
「光玉」は上田令吉「根附の研究」によると三名存在していたことが確認される。
一人は「安樂齋と號した後期の人」。
二人目は、淺見光雲の息子で東京浅草に住んでいた淺見金太郎、中期後期の人。
三人目は、安政四年生まれで東京芝西久保廣町に暮らした西野久太郎、寶明齋。
本作はいずれの人物の作であろうか。
本作は袴や烏帽子の彫がしっかりしているので、明治期の職人のものであるとは推測されるが、
「光玉」という銘はチャイナものや安っぽい偽物、後付け銘等でもよく見られるものであることも
念のために追記しておきたい。
 
出典:国立博物館所蔵品統合検索システム