江戸時代・19世紀
高3.0
線刻銘「法実」
東京国立博物館
郷誠之助氏寄贈
鉄漿(おはぐろ)を付ける人の姿を象った写実的な置物。
「法實」は江戸後期~幕末~明治初期の名工。
幕府の御家人で本名は山田伊左衛門(明治五年歿)。明鶏齋と号した。
形彫は写実的で精緻、饅頭根付は豪快にして味わいのある作風。
どの作をとっても気品が感じられる。
弟子も多数輩出した。
上田令吉「根附の研究」に詳述あり。
山田伊左衛門(伊右衛門とせるものあり)と稱す、幕府の御家人(茶坊主とせるものあり)なりしかば將軍家お抱え根付師の觀あり、家紋は丸に桔梗を用ひ津輕侯の庇護をも受けたり、主として人物を作りしが英一蝶の畫風により實寫的にして緻密、豐麗、丁寧且つ上韻なり、蓋し東都第一の名工なり、東京小石川原町鶏聲ヶ窪に住せしを以て明鶏齋と號せり、明治五年八月十三日(嘉永三年、或は明治六年七月三日とせるものあれども誤ならん)歿す、諡して是光院妙達と稱し、小石川區原町二十三番地日蓮宗蓮久寺に葬る(彫銘、法實或は法實花押)。
郷コレクションには法實銘の置物根付(細密彫刻)や饅頭根付の逸品が多数収蔵されている。
出典:国立博物館所蔵品統合検索システム


