牧童木彫根付

江戸時代・19世紀
高3.1
線刻銘「友近」
東京国立博物館

牛の背に乗り、横笛を吹く牧童。
唐や宋から伝わった神仙思想の世界に材をとった意匠。
仙人の根付でも顕著だが、神仙思想から材を得た人物の造形は、現代の感覚からすると非常にグロテスクだが、江戸の人々にとってはその毒々しい姿が仙人やそれに仕える牧童の神聖な姿として受け入れられていたのであろう。
現代人とは大きく異なるセンスが感じられる点も古根付ならではの魅力である。
「友近」は上田令吉「根附の研究」によると

木牙及角材を用ふ、文政頃の人にして友忠の門人なりしが後江戸に移る(彫銘、友近)。

とある。
 
出典:国立博物館所蔵品統合検索システム