福禄寿木彫根付

江戸時代・19世紀
高4.5
線刻銘「法實」
東京国立博物館
郷誠之助氏寄贈

長く伸びた禿げ頭が特徴的な福禄寿の木彫置物。
ColBaseには寿老人木彫根付として登録されているが福禄寿の誤りである。
着物の襞まで細かに彫りこまれている。
「法實」は江戸後期から明治初期の名工。
上田令吉「根附の研究」に詳しい記述がある。

山田伊左衛門(伊右衛門とせるものあり)と稱す、幕府の御家人(茶坊主とせるものあり)なりしかば將軍家お抱え根付師の觀あり、家紋は丸に桔梗を用ひ津輕侯の庇護をも受けたり、主として人物を作りしが英一蝶の畫風により實寫的にして緻密、豐麗、丁寧且つ上韻なり、蓋し東都第一の名工なり、東京小石川原町鶏聲ヶ窪に住せしを以て明鶏齋と號せり、明治五年八月十三日(嘉永三年、或は明治六年七月三日とせるものあれども誤ならん)歿す、諡して是光院妙達と稱し、小石川區原町二十三番地日蓮宗蓮久寺に葬る(彫銘、法實或は法實花押)。

 
出典:国立博物館所蔵品統合検索システム